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2010年11月18日 (木)

【能面】荒らした結果と汚し、胡粉と膠のマジック。

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前回、わざと荒らした表面に汚し(顔料で色づけ)を施し、それを細かめのやすりで八分目ほど落とします。荒らした部分は、当然凸凹になっているわけで、それに汚しをすれば凸面にも凹面にも色が入ります。それにやすりをかければ、凸面は、汚しが削られ地色になり、凹面はそのまま濃い色が残ります。せっかくつるつるにした表面を敢えて荒らした理由はここにあります。これは油絵やアクリル絵の具でもよく使われる技法。汚しを八分目落としてしまうのですから、当然、全体の色味はに戻ってしまいます。そこで、さらに汚し。本来影になる部分は少し濃く、光が当たる部分は明るめに汚しをし、立体感を強調していきます。そうして、磨きをかければ、上のように艶が出ます。特にコーティングをしたわけでもないのに磨けはこのとおり。これが胡粉と膠のマジックです。顔料は、膠の層に深く取り込まれ、膠のガラスのような艶が全体を覆います。これからさらに汚しては磨くを繰り返すことによってその効果はさらに増していきます。これがなんともいえない深みを出し能面に命を吹き込みます。

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