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2010年9月24日 (金)

うるし塗り!【彩色開始!】

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羅睺阿修羅王もいよいよ彩色。彩色に際して、まずは裏面の工程。まずは、過マンガン酸カリウムというなんとも劇的な名前の溶液で焼きを入れます。文字通り、表面を化学的に焼き、耐久性をあげます。能面は檜でできているので、当然、脂が出たりします。木目で判断し、表面には脂が向かないように木取りしてあるので、裏面に脂が出る可能性が高くなります。また、裏面は演者の顔が当たり、呼気や汗が直接かかるので、そういうものから守る効果もあります。過マンガン酸カリウムは手に付くと手の表面も焦げたような色に変色します(実際焦げてるんだろうなぁ)。表面だけなので痛くも痒くもないですが、洗っても落ちません。不思議なことに一晩経つとすっかり元通り。人体の再生能力ってすごい!あらためて驚かされます。
焼きが落ち着いたら、軽くヤスリをかけて、凸部の焼きを少しはがします。これによって濃淡が出て、古びた感じになります。
さて、いよいよ漆塗り。赤土色と黒をまぜて渋い赤を作り、塗っていきます。漆器と違って裏面なので、少し荒々しく。あまりテカテカと光る感じには仕上げませんでした。何となく鎌倉彫のような感じに仕上がりました。我ながら上出来!49年間漆でかぶれた記憶はありませんが、生の漆を触るのは今回が初めて。大丈夫だと思いつつも若干不安がよぎります。なんとなく、体のどこか痒いと、「漆のせい?」と思ったりしながらの作業でした。幸い漆にかぶれることはなく、無事完成!
ここから、室(むろ)を作って漆を乾かします。乾かすといっても漆は乾燥では乾きません。(変な日本語)70〜80%の湿度と25〜30度くらいの温度が必要です。(ドライヤーで乾かすわけにはいかんのです。)もちろん、専用の室など無いので、プラスチックケースに濡れぞうきんを引き、密封して3日間乾かします。
さあ、これでいよいよ表面の彩色に入れます!

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