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2010年3月25日 (木)

愛すべき酔っ払いと悪魔の喫煙者

最初に断っておくが、私はお酒は飲まないがタバコは吸う。今の社会では、歩くテロリストと呼ばれるような悪魔の喫煙者だ。それでも、できるだけ一般の方々にはご迷惑をおかけしないよう悪者なりに気をつけているつもりではあるが、きっとどこかで多大なる御迷惑をおかけしていると思うので、まず最初に謝罪しておく。ごめんなさい。
もうひとつ、私はお酒を一滴も飲まないが、酔っ払いは嫌いじゃない。中には、思わず眉をしかめたくなるような泥酔者もいるが、幸い私の周りの酔っ払いは皆、愛すべき酔っ払いだし、一緒に飲み屋に行くのも楽しいし、誘われたらいやとは言わない。
お酒と煙草、この二大嗜好品は、歴史上様々な問題を起こしてきたし、それは現在も進行形だ。昨今の風潮では、まったく無害な煙草が開発されるか、何かの特効薬であるという画期的な発見でもなされるなど、よほどのことが無い限り、近い将来、煙草はこの世から消える運命にあるのだと思う。マリファナなど薬物は煙草より有害で法律でも厳しく取り締まられてはいるが、依然として無くならないどころか一部では増えているという現状もあるが、煙草は法律で禁止されれば、静かに無くなっていくと思う。それは、煙草は薬物に比べれば依存度も若干低く、なにより薬物ほど「儲けられない」からだ。お酒はどうだろう。最大の危機であった禁酒法時代を乗り越えたお酒にもWHOの採択により、再び危機が近づいている。お酒の未来はこの先、どうなっていくんだろうか?煙草の例と比較して考えてみよう。
まず、WHOでも大きく取り上げられている健康面、本人にとっては、煙草と同じく、残念ながら有害なのは間違いない。毎年多くの人がお酒のために健康を害し命を落としている。では、周りの人に対する影響はどうだろう。煙草は副流煙が非喫煙者の健康を著しく害するとことが問題になっているが、幸いなことにお酒にはそのような性質はまったく無い。隣に座っている人がどんなに飲んでいても、他人には一向に影響無い。時にはからまれて精神的な苦痛を味わうこともあるし、ひどい時は喧嘩になったり、殴られたり、ゲロをはかれたり、場合によっては殺人事件にさえ発展したりすることもあるが、どれも健康被害と言えるようなものではない。家庭内でも酔っ払うと暴力を振るう夫がいたり、幼児虐待をしたりというようなケースもあるが、これとて二次的な要因であり、お酒そのものを摂取して直接的に健康被害を受けるものではない。今一度断っておくが、私の周りにそんな酔っ払いはいない。
もうひとつ、匂いはどうだろう?よく、飲食店で煙草の匂いによって味がまずくなるとか、喫煙者が近寄ると臭いと敬遠されるが、お酒の匂いで食事がまずくなることはない。飲む人から言わせると、お酒があるからこそ、食事も美味しくなるらしい、かくいう私も酒のつまみは大好物だ。美食の象徴であるフランス料理はワインと切っても切れない蜜月関係にある。では、酔っ払いの匂いはどうか?「酒臭い」とは表現されるが、「煙草臭い」ほど悪質ではない。たしかに満員電車でどこのだれかも知らない酔っ払い親父に密着されると逃げたくはなるが、知り合いなら気にならない。気がする。それとて、異臭の元は酒そのものではなく、アルコールによって活性化され、増幅されたその人本来が持っている匂いなのだと思う。事実、お酒だけの匂いを嗅いでも嫌な匂いは一切しない。どちらかといえば香しい。煙草も火をつけなければそれほど臭うものでは無いとは思うが、お酒と違って、火をつけなければただの葉っぱの束なのでいたしかない。
では、事件はどうだろう?煙草でもっとも危険なのは、寝たばこ、ポイ捨てによる火災だ。これはまったくもって悪質極まりない。放火と言ってしまってもいいくらいだろう。歩き煙草による障害事件も悪質だ。700度もの高温で燃えている煙草の火は、衣服だけでなく、子供たちへの火傷被害も引き起こす。喫煙者が歩くテロリストと言われる所以だ。さらには、ポイ捨てによる環境被害。煙草は毒である。大量になればポイ捨てされた煙草によって環境に悪影響が出るし、鳥や動物が過って食べてしまうと、最悪の場合死にいたる。幸い、嗅覚に優れた野生の動物たちは、その危険性を察知して食べることはないだろうが、愛され、大事に大事に育てられた箱入り愛玩動物ではそうはいかない。ましてや、親に全ての危険から守られ、埃ひとつないクリーンな環境で安全なものしか与えられないで育てられる人間の子供にとってはこの上無く危険だ。毎年、そういう被害はたくさん起きている。
お酒は天然成分でで来ているので、たとえポイ捨てしても(ポイ捨てとはいわないが)栄養価の高いアルコールは喜んで微生物が分解してくれる。多少の匂いはあっても、環境にはまったく問題無い。確かに瓶や缶が捨てられれば問題だが、それは、ジュースや缶コーヒーも同じこと、お酒だけを責めるのはお門違いだ。まぁ、缶や瓶は捨ててもお酒自体を捨てる人は、まずいないので無害と言い切ってしまってもいいだろう。アルコールには発火性もあるが、飲料用のお酒はアルコール度数も低いので、放っておいて自然発火することは無い。度数の高いロシアのお酒でもワザと火をつけない限り燃えないだろう。煙草と違って、お酒で火災が起きることはまず無い。そういう意味では、お酒は煙草と違って社会的にも無害だといえよう。人は酔うと朗らかに明るくなるし、酒の席では互いに本音で話ができ、より深い親交もはかれる。何より日頃のストレスを発散するにはもってこいだ。喫煙者も煙草はストレス発散にいいと言うが、お酒に比べればたいしたことは無い。喫煙者どうしの親交は、特に最近世の中の締め付けが厳しくなった事も手伝って、互いの傷をなめあい励まし合い、いつかこの住みにくくなった世界に反旗を翻してくれる、現れるはずも無い救世主を夢見た愚痴の言い合いでしか無い。ただ一点だけ、些細なことではあるが、お酒にも欠点がある。いや、欠点と言えるかどうか・・・。人は酔うと朗らかになると言ったが、少数ではあるが、その逆になってしまう人もいることはいる。くどいようだが、私の周りにそんな人はいない。
まれに酒の席では喧嘩になったり、街では酔って気が大きくなってしまって、肩が触れ合っただけで言い合いになったりしてしまうことも無くはない。後輩に一気飲みを強要して、救急車騒ぎになることもまれにではあるが起こる。酒の勢いで人を刺したり、飲酒運転で人を殺めてしまう人も少しはいる。むしゃくしゃして放火してしまう人もいるが、これは素面でしてしまう人もいるので、一概にお酒のせいとはいえないだろう。最近、取りざたされることの多いDVも、酔ってひきおこされることが多いと聞くが、これとて必ずしもお酒が原因だとはいえない。後、多くはないが、限界を超えて飲み過ぎ、街中や電車で戻してしまう人もいるが、酔って前後不覚になってしまっているので、謝らなくても、そのまま放りっぱなしで掃除をしなくても、開き直って喧嘩を売ってきてもいたしかたがない。なんといっても、意識が無いのだから、責めてもしょうがない。かえって絡まれてややこしいことになる。法律で決められた自由なのだから、他人が意見するのはお門違いだ。翌日にはちゃんと本人は忘れているので、みんなが忘れてあげれば、平穏な日常がおくれるだろう。

こうやって比べてみると、やはり圧倒的に煙草は部が悪い。時代が示す通り消えるべきは煙草なんだとつくづく実感する。確かに、お酒にも害はあるが、そのほとんどは、酒ではなく、酒を飲んだ人が引き起こす害だ。車を運転する人がいなければ、交通事故が起こり得ないのと同じで、飲む人が自らを自制していれば、だれも迷惑を被ることはない。だから、愛すべき酔っ払い達よ、消えゆく喫煙者の轍を踏まぬよう愛される酔っ払いでいて欲しい。滅び行く者達のささやかな助言として。

くどいようだが、私の周りには・・・・・。
愛すべき酔っ払い達に乾杯!(あっ、飲めないんだった。)

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