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2010年3月16日 (火)

桜の花は白い。

先日、ある料理屋さんで、同席していたお花の先生が、「この桜、満開じゃない!」と、少し語気を強めて言った。目の前に出された鯛の姿作りには、まさに満開の桜の枝が飾られてあった。この時期に満開の桜とは素晴らしいなぁとか思っていた私は少し驚いて、その後の言葉を待った。
桜はね、咲いちゃうと白くなっちゃうじゃない、こういう風に飾る時は、ピンクの蕾が混じっている方が綺麗なのよ。」なるほど、おっしゃる通り。たしかに満開の桜は迫力あるが、5分、7分咲きの桜の方が色気がある。それでも、お花見ならば、その大きさもあいまって満開がめでたくもあるが、大皿の飾りでは色気を取りたい。言われてみないとわからないものである。
ものには美しい頃合いがある。それをちゃんと見定めて最高の舞台を用意してあげることが、その枝を折った人間の気遣いであると思う。

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