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2010年1月17日 (日)

本末転倒?

その昔、缶飲料のプルタブを集めて車椅子と交換するという善意の運動があった。小学校なんかでも実施されていたので、聞いた事がある人も、協力した事がある人も多いだろう。実はこれ、現在も進行形らしい。さらにそれが問題にもなってきている。

そもそもこの運動が始まった理由は、当時のプルタブの仕組みにあった。覚えている方も多いと思うが、昔のプルタブは、缶から外れる設計だった。(今は、開けてもプルタブは缶に残り、外れない。)缶から外れたプルタブは、あちらこちらに捨てられ、ゴミになった。モノが金属だから、あっちこっちにころがっていると危険だ。さらに、小さいもんだから集めるのも一苦労。缶本体をポイ捨てするのは、さすがに良心が痛むが、プルタブくらい小さいとその呵責も小さくなり、ついつい捨ててしまった諸兄も多いんじゃないだろうか?
そこで、この善意の運動が考えられた。プルタブを回収して業者に買い取ってもらい、その代金で車椅子を購入し、必要な人々に寄付するという、とても素晴らしい、一石二鳥の活動だった。発端は当時の人気歌手がパーソナリティを務めるラジオ番組だったらしい。

プルタブが缶から外れなくなった今となっては、この運動も下火になり、消え去ってしまっていたと思いきや、少なくはなったが、今も小学校など様々なところで行われているらしい。「でも、プルタブは外れないんでしょ?」そう、外れないから、無理やり外しているのが現状。

ここにきて、それが問題となってきている。持ち込まれたプルタブの受け取りに難色を示す回収業者が増えてきたのだ。各々の言い分は以下の通り。

受け取る回収業者などでつくられているアルミ缶リサイクル協会側では、プルタブだけより、缶も一緒の方が処理がしやすいし、価値も40倍になるため缶ごとの回収を求めている。これはもっともな話だ。くっついているプルタブをわざわざ外して持ち込まれるより、空き缶丸ごとの方が効率が良い。何よりプルタブを無理やり外すのは危険だ。

プルタブを集めている側の言い分は、缶ごとだと、缶に残った飲み物などの匂いがあり、集積場所に困る。その点、プルタブだけだと場所も取らないし匂いもない。

それぞれの言い分はわからないでもないが、そもそもの発端を考えてみよう。時代が変わり環境が変われば、それによって対処法を変えていくべきだと思う。それが進歩ではないだろうか?

もうひとつ、いろいろ試行錯誤して、缶から外れないプルタブを考案した人のことも考えよう。外れないプルタブって、すごい発明だと思う。それをわざわざ危険を冒してまで外すのは本末転倒ではないだろうか?
しかし、この問題、お互いが善意なので、さらに問題をややこしくしてしまっているような気がする。

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