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2009年12月28日 (月)

お金の流れ。

格差社会という言葉が使われ初めて久しいが、経済的にはどういうことなんだろうか?私は経済学者でもないし、学生時代は社会科が嫌いで、その分野に関しては、すっとこ出来の悪いほうだったので、今、考えていることが正しいのかどうかはわからない。でも、何となく社会経済が偏った方向に向いている気はする。ある経済学者が現代のお金の流れに関して話していた論旨がとてもわかりやすく納得ができたので、私なりに解釈してみようと思う。
バブルのころ、日本は1億総中流に湧いていた。今考えればやり過ぎだったのだが、みんなそこそこお金を持ち、使っていた。日本経済は右肩あがりで、誰もが将来に希望を持っていた時代、ほとんどの人が、自分は中流だと思っていた。
今はちょうど、その反対だ。格差は広がり、自分を中流だと思っている人は激減した。富裕層はというと、そうは変わらない。時代が変わり、新たな富裕層も生まれている。こういう状況ではお金の流れに大きな違いが出てくる。それは圧倒的にお金を使う人の規模が変わるということ。確かにお金持ちの方が沢山お金を使うように思えるが、全体としてみれば、ごく一部、一人が使えるお金はそんなに多く無い。たとえ少しづつでも、大勢が使うお金の方が社会経済にとっては大きな意味を持つ。例えば、どんなお金持ちでも、一度に乗れる車は1台だ。どんなに燃費の悪い車でもガソリンの使用量はたかがしれている。車道楽で何台も持っていたとしても、一人の人間が2台の車に乗る事はできない。これに対して、1000人の1割が車を買えば、それだけで100台の車が売れる。経済効果は大きい。ものが売れるということは、お金が回り、給料が増え、そのお金は購買意欲につながり、成長の連鎖が生まれる。ちょうど、今と逆の助状況だ。また、1台のフェラーリを作るために関わる人と、100台のカローラを作る人を見比べてみれば、労働者の規模が違うのは簡単に想像できる。工場の設備投資も違えば、その機械を作る人、部品を作る人、販売店、販売員の数、ガソリンの消費量、観光地の賑わい、お土産の売れる量、その広がりは雪だるま式に大きくなる。また、それだけ多くの人にお金が分散されれば、おのずと買われるものの数、市場規模そのものが大きくなる。その連鎖はさらに大きな連鎖を生んでいき、経済は活性化するだろう。
逆に富裕層だけが富む社会では、使いきれないお金は、株式など投資に向かう。金で金を生む錬金術のような仕組みにだ。ただ、自分の金だけで増える事は無い。回り回っても絶対量は変わらないからだ。そこで、小さな投資家のお金も吸い上げようとする。所詮、お金の絶対量は変わらないのだから、どこかに集まっていくか、広く分散していくかのどちらかでしか無いし、それが、繰り返されているにすぎないのかもしれない。

広く水量の多い一本の大河は、大木を育てるが、細く無数に枝分かれした川は、広大な土地を緑にする。

どちらにしても、その源は生産力、全ての人が生産活動をしなくなれば、水は涸れてしまうだろう。買えるものが無ければ、お金はただの紙くず、燃やせば暖は取れるだろうが、腹の足しにはなりゃしない。

来年は、少しはましな世の中になると良いですね。

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