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2009年9月25日 (金)

能面の表情

Hikaku

先日、京都で行われた金剛流の竹生島と鸚鵡小町を撮影しつつ観てきました。
写真は、竹生島に登場する弁才天。
写真を整理していてカット違いのこの2枚を見比べて、正直驚きました。口元をよく見比べてください。左に比べて右はあきらかに口を開けているように見えます。もちろん、能面の口は動くようにできていませんので実際には同じはずなのですが、写真に撮って見てもあきらかに開いて見えます。目の錯覚ではありません。これが能面の持つ幽玄の力かと思い知らされました。いつか自分の打った面もこのように舞台に立って命を吹き込まれる日が来る事を夢見て日々精進しようと思っています。(先は長い!)

※オカルトではありません。何百年も受け継がれ、作り上げられてきた能面の形が作り出す表情です。以前、面の左右の違いについて書きましたが、その特殊な作り方が、演者によって生かされる時、このような表情の違いが表れるのだそうです。

鸚鵡小町は、私の面打ちの師匠、宇高通成先生の演じられ、竹生島は、ご子息の竜成先生、徳成先生が演じられました。鸚鵡小町は、それはもう、そこに晩年の小野小町が舞い降りてきたような素晴らしいお舞台でした。
写真は徳成先生が演じらた弁才天。こういう表現は失礼なのかもしれませんが、「可愛い」という形容がぴったりの弁才天でした。

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能面」カテゴリの記事

コメント

能面で検索していて、たまたま見つけました。
2枚の写真をみて、大変驚きました。
能ってこんなにすごいんですか!
明らかに口が開いてますよ。
鳥肌がたちました
怖い。
怖くて美しくて、脳の処理が追いつきません。
素晴らしい文化があるんだ、と。
深夜に思い知らされました。

投稿: いすず | 2009年11月18日 (水) 04時39分

いすずさん、コメントありがとうございます。
能面の出来もさることながら、
それをつけて舞う能楽師の力量と相まって、
初めて動くはずの無い能面に命が宿るのだと思います。
何百年もかけて、先人達が作り上げてきた文化を
これから先も大事に育てていかなければいけませんね。
ぜひ、いいお舞台を観てみてください。

投稿: oka | 2009年11月18日 (水) 10時27分

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