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2009年8月 7日 (金)

熱いものと冷たいものしかない。

ある料理屋のご主人のお話。

「日本人は、食べるのが早いって言うけど、それは当たり前。だって和食は熱いものと冷たいものしかないんだもの。」

これは真理だ。
せっかくの美味しい料理、もっとも美味しい温度で食べるのが礼儀。熱いものは熱い内に、冷たいものはぬるくならないうちに。以前、数人でフランスに行った際、はじめての海外旅行だという人に本場のフランス料理はどう?って聞いた感想が「ぬるい。」だったことを思い出しました。もちろん、その後に「美味しい。」と言っておりました。たしかにフランス料理のスープは、熱々ではありません。「フーフー」しながら食べなくてはいけない料理はほとんどありません。だからこそのコース料理なのだと思います。適温から外れないで食べられる分量だけ小分けで出すという精神なのでしょう。ひとつだけ、オニオングラタンスープは例外です。あれは熱い。猫舌の私にはとてもつらい。美味しいけど。フランス人にとってのそれは、日本人にとってのラーメンのようなもの。寒い冬、飲んだ帰り道、小腹が空いた時にいただくジャンクフードのような感覚。もちろん、フランスのマナーで食事中に「フーフー」なんてするのは下品な事で、決して許されません。口から発する音は、おしゃべり以外すべてタブーなのです。日本では、昔、食事中に喋るのは下品でしたが.....。

話を戻しましょう。では、寿司はどうなんだ?「あれは熱くも冷たくも無いだろう。」確かにそうです。しかし、あれにも適温はあります。まっとうなお寿司屋さんなら出された時が適温です。親方がカウンター越しに客を見、抜群のタイミングで最適な温度の寿司を出してくれます。話に夢中になって、せっかく握ってもらった寿司に手を付けないなんてのは愚の骨頂。カウンターの向こうで職人さんがやきもきしています。

つまるところ、和食に限らず、フレンチだってイタリアンだって中華だって美味しい料理には時間という寿命があります。料理人が細心の注意を払って最適な状態でお客の前に出してくれるのです。作る方が真剣勝負なら食べる方も真剣勝負であらねばならない。早食い上等!

だからといって、ガツガツ、むしゃむしゃ、ずるずる、、、、。早食い=下品ではありません。スマートに上品な早食いを目指しましょう!!

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コメント

早食いは胃にとって良くありませんよ?
ゆっくり食べるのが一番です。
というのも早く食べるということはそれだけ
噛んでいないから。
つまり食物をそれだけ粉砕していない状態で
胃袋に送るわけだから消化しにくくなります。
それが健康にいいわけないですよね。

料理人も自分の作ったものを食べて下痢したら
いい顔しないでしょう。
私は胃が弱いのでいつも胃腸薬持っていますが
しょせんは付け焼刃でしかありません。
やはりよく噛んで食べるのが一番健康にいいみたいです。

投稿: 通行人 | 2011年9月14日 (水) 06時04分

たしかに、今、あらためて読み返してみると、
ちょっとおかしな結論になってしますね。
ただただ、早食いではなく、
その料理、その食物に適した速度で食べるのが最善だと思います。
どうも文章を読んでいると速ければ速いほど良い
というような話になってしまっています。(反省)

我々は自然の恵みを頂いて生きています。
ならば、その自然に感謝し、
最も美味しい状態で食べる事が大事なのではないかと思います。
必要以上を注文、用意して、結果食べ切れず捨てるという事は、
ないようにしたいものです。

「いただきます。」
という言葉の意味を今一度考えたいと思いました。

ご指摘ありがとうございます。

投稿: t-oka | 2011年9月14日 (水) 10時27分

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